最終弁論
最終弁論に向けて、証拠資料があるかどうかを点検しましょう。証拠資料が無ければそれを指摘します。証拠資料がある場合は、主張と確かに結びついているかどうか、主張を支えるのに十分な量であるか、または新しさがあるか、専門性の高さはあるのかを指摘していきます。
また、証拠資料が明確あるいは正確な表現となっているか、資料内部に矛盾はないのかを指摘します。さらに、しっかりとした理由付けはあるのか、調査データのサンプルが少なすぎないか、サンプルに偏りがないか、調査時期は古くないかなどをチェックし、証拠資料に異議を唱えます。
このときに、自分の証拠書類と比較するのも良い方法です。最終弁論は、否定側から行なわれます。否定側は、デメリットの成立を提示し、メリットの成立しない事を主張し、メリットよりデメリットの方がいかに大きいかを主張します。
続いて、肯定側の最終弁論となります。肯定側は、メリットの成立を提示し、デメリットの成立しないことを主張し、メリットがデメリットよりもいかに大きいかを主張します。
否定側も肯定側も、最終弁論の基本は立論の根拠固めと、相手の主張の矛盾点を突くことです。両者の最終弁論が終わると、ジャッジ調整に入ります。各ジャッジは、ジャッジシートによりジャッジの結果を判定し、項目にそって点数をつけていきます。それにより、ディベートの勝敗が決まり、チェアマンによって勝敗が発表されます。これでディベートは終了します。