ディベート中盤
否定側の反対質問が終わると、否定側の立論へと移ります。最初に理念を提示します。これは肯定側と異なるものでよいことになっています。続いて定義を行ないます。定義は肯定側がよほど妥当性を欠いていない限りは肯定側に合わせ、「定義は肯定側に従います」と言うのが一般的です。
その後は、肯定側の立論と同様に、プランにデメリットを対比させることによって説明をしていきます。
否定側の立論が終わると、肯定側の反対質問へと移ります。この反対質問は、先に行なわれた否定側の反対質問と同じように行なわれます。すなわち、立論構造の確認、証拠資料の確認、根拠の確認が行なわれます。ここでのポイントも、相手の話の要点をメモしておくことや、矛盾点や疑問点をチェックしておくことになります。
肯定側の反対質問が終わると、作戦タイムとなります。この作戦タイムは勝負の分かれ目となる重要なものです。ここでは最終弁論についての確認を行ないます。最終弁論では、相手側の証拠書類や論理的な理由付けの不備、論理の飛躍などを批判します。
また、相手の主張と自分の主張の比較を行ないます。まず、相手の主張が的外れなものでないかの点検をしましょう。相手の議論が自分たちの議論の直接の反論になっていない場合には、その理由と根拠を示して主張するようにします。